みんなのデータサイトの成り立ち

 

 

2011年3月11日の東日本大震災によって、東京電力福島原発事故が発生しました。事故により放出された放射性物質によって、東日本からさらに広域にわたり、目には見えない放射能汚染が広がりました。そうした中、自分たちが生産するもの、あるいは消費するものの汚染状況を自分たちの目で確認したいと願う市民たちがお金を出し合ったり、寄付を募ったり寄贈のつてを探したり、助成金の応募をしたりして、放射能測定機器を入手して、食品や水や土壌などを中心に、放射能測定に取り組む活動が、全国で広がってきました。

2012年に「高木基金」が行なっていた放射能測定に関わる助成先や応募者による「研究交流会」の席で、名古屋の「C-ラボ」から、測定データのデータベース化と、それをわかりやすく地図上に表示するシステムをつくりたいというアイデアが持ち上がったことをきっかけとして、『市民放射能測定所のデータベースを本格的に構築しよう』とのプロジェクトが生まれました。各地の市民測定所のネットワークである「全国市民放射能測定所ネットワーク」の世話人を務めていた「こどもみらい測定所」に相談し、共同の「データサイト」立ち上げに向けて準備を進めてきたものです。