土壌プロジェクト開始の経緯

 


この「東日本土壌ベクレル測定プロジェクト」のお手本となったのが、2012年〜2013年に岩手県で展開された
土壌調査プロジェクト・いわて」です。

「土壌調査プロジェクト・いわて」は、市民グループである「放射線被曝から子どもを守る会・岩手」と、3つの市民測定所(室)が協力して
プロジェクトを推進しました。

「県内の全市町村で1ヶ所ずつは採取しよう」という目標で採取地点の数を決めました。
県南の公園を含め、お母さん達が心配で測定をしたい場所を中心に採取地点を決定し、316ヶ所の土壌を測定して、最終的に、測定数値が色分けされたマップとなりました(当ページ下部参照)。

放射能測定を行ったのは、かねがさき放射能市民測定室(岩手県)、SAVE CHILD iwate(岩手県)、小さき花(宮城県)の3ヶ所の市民測定室です。

その測定結果はレポートにまとめられ、測定マップとともに行政へ提出されました。

以下に「土壌プロジェクト・いわて」のプロジェクトが立ち上がってからの1年間と具体的な活動内容をまとめたPDFファイルがありますので、
どうぞご覧ください。
<岩手プロジェクトについて詳細PDF>


その後、岩手での取り組みが、みんなのデータサイト内部で共有され、「とても重要な取り組みだ」という見解で一致し、
全国の測定室が連携しているみんなのデータサイトでも、採取範囲を拡大して土壌ベクレル測定プロジェクトを始めよう、ということになりました。


これまで、それぞれ個々の測定室では、たくさんの土壌測定を行ってきています。
しかし、それらは採取深度がまちまちで、詳細も不明瞭なものも多く、それぞれのデータを広く「比較」するのが難しいのが残念でした。
そこで、条件を揃えて測定を行うことで、様々に活用できる有益なデータになっていくと考え、それを17都県という広範囲にわたって実施することにいたしました。

大変な規模のプロジェクトですが、多くの方との協力の下で進めて行きたいと願っております。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。


「土壌調査プロジェクト・いわて」のマップ

(尚、土壌調査プロジェクト・いわてでは、各自治体に全て確認を行ってマップを公開しています。
みんなのデータサイトでのデータ公開についての考え方はこちら。)
岩手マップ