セシウムが検出される場合の傾向原因表

 


放射性セシウムが検出される場合には、様々な原因が存在し、それらを分類すると以下のような2前提と13項目が大きく挙げられます。
大量の測定データと各種検証から見えてきた傾向です。
しかし実際は、以下に例として挙げられている種類のものでも、時期や諸条件で検出されないケースも多く、一概には言えませんのでご留意ください。
実際状況は、当サイトデータにてさらに詳細がつかめますので、ご利用ください。

http://www.minnanods.net/#mds_indx_srch (食品検索ページ)


     (文責:石丸偉丈 みんなのデータサイト事務局長・こどもみらい測定所代表)


A.セシウムの濃淡に一定程度比例 (セシウムがあっても、諸条件で作物への移行はまちまち)

B.濃縮による高濃度汚染 (高濃度濃縮があれば、作物も高濃度になることあり )

  1. 直接被ばく(特に2011年3月の葉面吸収等) 例:柑橘類。茶葉。H23年産小麦
  2. 多年生植物(特に常緑樹)の種実類・葉等 例:梅、柑橘類、茶葉、栗、キウィなど
  3. カリウム多い食品(カリウム表との相関) 例:タケノコ、茶葉、米糠、大豆、明日葉等
  4. 非粘土質に育つもの(砂質、黒ぼく土等。原木菌床に生えるキノコ類等) 例:キノコ、ソバ
  5. 酸性土壌に育つもの 例:ソバ、ピートモスに育つブルーベリー
  6. アンモニウムイオンとセシウムイオンの交換(豆類の根粒菌、アンモニア肥料) 例:大豆
  7. 土の中で育つ作物(思いの外、不検出・低汚染も多い) 例:サツマイモ等
  8. 水・泥の中で育つ作物(0.1Bq/lの水でも、お米に移行した例。山からの水) 例:お米、レンコン
  9. 根が浅い植物(セシウムは表層が濃度が高い) 例:各種山菜、野草、ハーブなど
  10. 野生植物と、それを食べる動物 例:各種山菜野草キノコ苔、猪・鹿
  11. 未熟な有機物腐植層での生育 例:タケノコなど
  12. 魚介類(水生生物)は、沿岸底生、汚染地域の回遊、食物連鎖上位 例:マダラなど
  13. 淡水魚は、ミネラルを保持する関係でセシウムを保持しやすい 例:各種淡水魚など



以下は印刷用の画像です。(画像ですので、文字データではありません。ご注意下さい。)