放射能の基礎知識・Q&A

 
A:放射性物質が放射線を出す能力をあらわす単位が「ベクレル」、人が放射線を受けた時の影響をあらわす単位が「シーベルト」です。
  •ベクレル(Bq): 放射性物質は一個こわれるたびに アルファ線かベーター線が原子核から一個飛び出し、
  多くの場合同時にガンマ線も出します。
  1秒間に1個ずつこわれる放射性物質の放射能の強さを1ベクレル(1Bq)と言います。

  •シーベルト(Sv):同じ量の放射線が身体に当たっても放射線の種類によって、また身体の部位によって与える影響は違います。
  その影響の大きさを考えに入れた放射線の単位をシーベルト(Sv)と言います

A:放射性物質が持っている放射線を出す能力が半分になる期間のこと。
  例えば、半減期8日の「ヨウ素131」は16日経過したとき、ゼロになるのではなく、25%になります。
 「セシウム134」は2013年3月の時点で、半減期(2.06年)が経過のため半分になっており、測定が段々難しくなっています。

放射性核種別放出放射線と半減期
放射性核種 放出する主な放射線 半減期

ヨウ素131

ベータ線、ガンマ線 

8日      

セシウム134

ベータ線、ガンマ線

2.06年

セシウム137

ベータ線、ガンマ線

30.2年

ストロンチウム90

ベータ線

28.8年

プルトニウム239

アルファ線

24,100年

A:身体の外部に放射線源があり、体外から放射線の影響を受けて被爆するのが「外部被曝」、
呼吸や食品から放射性物質を取り込む等により体内に放射線源があり、体内から被爆するのが「内部被曝」です。
A:放射性物質が出す放射線には「アルファ線」「ベータ線」「ガンマ線」「エックス線」「中性子線」があります。
  放射性物質と放射線の種類については、「半減期」の項目を参照してください。
  比較的容易に止まる「アルファ線」や「ベータ線」は力が弱いわけではなく、
  それだけエネルギーの吸収される量が多く、身体に取り込むと影響は重大です。
A:放射性物質の種類によって、取り込む臓器が異なっています。
  半減期の長い物質が入ってしまうと、ずっと身体の中で放射線を出し続け、臓器を傷つけたり、
  DNA(遺伝子)に影響を及ぼすこともあります。
A.昔は「キュリー」という単位が使われていましたが、チェルノブイリの事故以降あたりから、
 「ベクレル」がつかわれるようになりました。  ちなみに、1キュリーは370億ベクレルです。
 他にも、以前の「ラド」という単位が「グレイ」となっていますが,今でも作業現場などでは使われることもあります。
 参考のために,表を掲載いたします。