データ公開について

 

■「みんなのデータサイト」でおこなうデータ公開について


このプロジェクトでは、前提として「公開可能な場所」の土壌採取を行なうことを原則とします。
ただし、個人宅や私有地などのプライバシーに配慮するため、地点データに関する公開の詳細度合いについては、
郵便番号レベルを最小単位とし、それ以上詳しい番地は公開しません。任意の地点名を公開します。 
WEBサイト上では、GPSデータの小数点第3位までのデータを使用した一覧表や地図にてデータを公開します。
(詳細な場所が特定されるほど拡大表示ができない形での公開を予定しています) 

また、地図(紙製マップ)については、十分なデータが揃った地域グループで、任意に作成することが可能です。
当サイトデータベースで公開されている該当地域データを利用できます。

■地域ごとに独自の情報公開(地図作成など)をご検討の方へ


地域の地図作成希望の場合は、必ずお読みください。
先例となった「土壌調査プロジェクト・いわて」では、採取した土壌の測定結果をもとに、
詳細な地点名を含む地図(紙製マップ)を作成しました。このような場合には、地域の合意等、事前に十分な準備が必要です。


自治体・土地管理者などへの採取許可申請についての考え方
公園などの公共施設や土地の管理者がいる場所の土壌を採取する場合に、
事前に採取許可を取った方が良いかどうかについては、意見が分かれるところです。 公共施設等では少量の土壌採取にあたって、
許可が必ずしも必要かどうかは定かでありません。
販売等の営利目的ではないこと、後に土を元の場所に戻せば(土壌は測定後に返送します)、特に問題はないという考え方もあります
(採取後はきちんと平にして、安全上の配慮をすることは大切です)。
しかしながら一方で、詳細な地点名を記載した地域マップを作成・公開していく予定であれば、あらかじめきちんと許可を取り、
スムーズに運べるようにした方がよいという考え方があります。

自治体などでの対応は、すぐに許可が出る場合もあれば、部署をまたいで確認に時間がかかったり、まれには断られるケースもあるようです。
事前の許可をもらっておきたい場合は、担当部署の担当者へ「口頭や電話」で、まずは連絡をしてみることをお勧めします。

皆様に採取を頂いた詳細なデータは、「みんなのデータサイト」のデータベースに保管されています。
それらをあらためて地域の採取サポートグループの皆様にご活用いただくに際して、必要な地域の自治体などとのやり取りについては、
各地域グループの皆様に行っていただくかたちとなります。 皆様の活動目的や方法、ゴールについて、事前に話し合いをお願いいたします。


■申請書のサンプル


書面での許可申請は、許可が出るのに日数を要したり、正式な担当部署へ書類が回されたりして困難な面もあるようですが、
必要な場合は、 下記の申請書サンプルを参考に、地域の実情、許可を求めたい先方に合わせて、適宜書き換えたり、改めて新規ご作成ください。

<申請書サンプル団体用> 
<申請書サンプル個人用> 

<東日本土壌ベクレル測定プロジェクト 参加お問い合わせフォーム>



申請事例(北風と太陽)


事務局では様々な採取サポートグループと話を進めているので、いろいろなご意見を聞きます。
その中で「私たちは『北風と太陽』の太陽作戦でチャレンジしています」というグループに出会いました。
地域での地図作成や情報公開をお考えの場合には、地域行政との事前の調整が大切になります。

太陽作戦は、行政側と相談しながら、共に進めていくやり方です。
例えば、許可申請も、いきなり申請というのではなく、まずは活動案の段階で相談し、意見の擦り合わせをしながら、
どんなやり方なら実現可能かを打診してみる。そうしたプロジェクトの進め方です。

この原発事故では、各地域自治体も同じ被害者であるとも言えます。
そしてまた行政の担当者も、同じ地域に住まう人の1人でもあります。 地域の記録を残すこと、子どもたちを気にかけていくという
目的であれば、住民と行政が同じ方向を向くことが可能かもしれません。
今回のプロジェクトに限らず、地域に暮らす上では日頃から自治体との関係性を作っていくことが大切であり、
「北風と太陽」もやり方の1つであると教えていただきました。